2013年 10月 21日
明星山P6南壁 フリー・スピリッツ
3P目のK井さん バックは増水した小滝川 画像をクリックすると少し大きくなります。
渡渉(6:20-6:50)~取り付き(7:10-7:20)~中央バンド(12:00-13:00)~下降路の大木(14:25-14:40)~下山(15:40)~駐車場(16:25)
久しぶりに明星山にマルチクライミングに行く。メンバーはH、K井さん、明星山は初めての寺君と洋子ちゃんの4人。色々とハプニングがあったけど結果的には皆さん満足できたマルチクライミングでした。
6時ごろ駐車場から取り付きに下降しようとすると、眼下の小滝川が濁流となっている。この時期は渡渉は楽勝と思っていたのでビックリでした。サイレンが何度も鳴っていたのは放水の知らせだったようだ。
とても渡渉できる状態ではなかったが、すでにマニフェストを登っているPが見える。増水時に渡るために設置されているお助けロープで渡渉するしかない。
皆さん、「エッツ!ここを渡るのですか!」でした。安全を期してHが空身で渡り、ザックを1個づつ引っ張り、その後、バックアップをして一人づつ渡ってもらう。もちろんHもここを渡るのは初体験でした。ハプニングその1です。
フリースピリッツには誰も取り付いていない。後から2、3Pが渡渉するが他のルートに向かったようで今日は貸切でした。曇り予報どおり日差しはなかったので暑くもなく絶好のコンデションでした。
1P、2Pはブッシュ帯を左上していく。ほとんどピン(ハーケン、ボルト)はないのでブッシュを支点にしながら登る。画像は2P目?
3P目から本格的な登りとなる。クラックを直上する。ピンが欲しいな~と思うところにハーケンがあった。カムでバックアップを取りながら豪快に登るところ。 画像は4P目 ここもトラバースルート、一か所クライムダウンするところがある。
5P目のスラブを左上するK井さん。トポはうめぼし岩からバンドの下降点までとなっているがチムニー下のビレイ点でピッチをきる。
すぐ下にいる5P目の寺君と洋子ちゃん 弱点を突いたルートなのでピッチ数のわりには高度が稼げません。
6P目のチムニーを登ってきたK井さん
6P目のバンドトラバース 下り気味のトラバースなのでフォローの方が緊張します。
9P目を登って来たK井さん。ここはどこでもルートは取れるがピンがありません。ビレイ点もわかりづらいのでここで寺君Pを待つことにする。待っていると時間が立つのが遅く感じるせいか、まだかまだかです。
6P目までは寺君Pも順調に登ってきているのでもしかして、完登できるのではと思ったが、寺君Pには7P、8Pがルートファインティングを要す核心のようでした。
7P目のカンテを右に回り込むところと、8P目はどちらのルートを採用するかでしょう。
マニフェストの上部壁を登るクライマー
中央バンドからは雨飾山?が綺麗にみえました。雨飾山は双耳峰ですがおそらく重なっているでしょう。
なかなか姿が現われないので10P目の右上するクラックを登って、中央バンドからしばらく待つことにする。何かアクシデントがあったのではと心配してしまう。懸垂下降せなアカンかなと思い始めたころに洋子ちゃんの姿が見えて一安心でした。赤色がK井さん、青色が洋子ちゃん ハプニングその2でした。
中央バンドのK井さん
寺君Pが着いたのは13時ごろだった。あと6Pほどある。無理をすれば行けるが下降路が心配なので上部岩壁は諦めて、中央バンドを詰めて下降路の大木から下山することにした。
大木に着いた寺君と洋子ちゃん
下降路は出だしが肝心です。前回は適当に下って藪につかまってしまって、暗闇のなか懸垂下降5回で無事降りられたけど、同じ失敗は繰り返せません。上部は踏み跡がしっかりしていたけど下部の藪の中はほとんど踏み跡がなくてテープを探しながらの下りでした。トポは30分となっているが60分の降りでした。
渡渉はまたしても夕方の放水で濁流でした。立ち入り禁止の禁を破って通らせてもらいました。ハプニングその3でした。
P6南壁をバッツクに 上部岩壁は登れなかったけど満足の笑顔です。